歯医者さんが診察中によく使う言葉や治療に関する専門用語などを辞典形式で集めました。

サ行

シリコーン義歯とは、口の中にあたる内側がシリコーンという柔らかい素材でできている総義歯のことです。
通常のプラスチック製の総義歯より痛くなりづらく、吸着力により外れにくいようです。
しかし、汚れが付きやすいといった特徴もあります。

コンフォートというシリコーン義歯がもっとも有名です。

保険適用外の為、値段は高いです。
スクリューポストとは、被せ物などをつける際の土台のことです。スクリューピンとも呼ばれます。

保険適用可能です。
保険適用外の土台には、ファイバーコアなどがあります。
スケーリングとは、スケーラーという器具で歯についた歯垢歯石を除去する治療のことです。

歯石は歯磨きだけでは取り除けないため、年に2,3回ほど歯科医院で定期検診が必要です。
必要ならば、歯科衛生士にスケーリングをしてもらいましょう。
スピットンとは、ユニットについている、鉢の様な形の洗面器のことです。
治療後のうがいなどをするところです。

意味は、痰壺(たんつぼ)。
スーパーボンドとは、歯科用の接着剤のことです。
詰め物被せ物などを取り付ける際や動揺歯の固定、矯正の為のブラケットの接着など様々な用途で使用できます。
金属などを使用しないため、見た目がいいのも特徴です。

非常に強力なセメントですが、永久的に、とはいきません。
セカンドオピニオンとは、「第二の意見」という意味で、主治医だけでなく、違う医師にも意見を求めることをいいます。
複数人の専門家に相談することにより、理解を深め、よりよい選択ができることがあります。

日本ではあまり普及していなく、取り入れてない医院も少なくありません。

保険適用外です。
セラミックとは、陶器のことです。歯科治療の材料としてよく使われます。
ポーセレンというセラミックが歯科で使われます。
色が天然の歯と近く、硬度が高いです。また、金属アレルギーの心配もないため、むし歯治療の被せ物詰め物の材料として多く使われます。

しかし、保険適用外となるので価格が高いのも特徴です。
上部構造とは、インプラント治療の際に歯冠部分につける被せ物のことです。上部構造補綴物とも呼ばれます。
材質は主に、審美性の高いセラミックが使われます。

アバットメントと呼ばれる結合装置で、上部構造とインプラント体を連結させます。
もし、上部構造のセラミックが割れてしまっても、アバットメントとインプラント体が無事であれば、こちらを取り換えるだけで済みます。

インプラント治療は上から、上部構造、アバットメントインプラント体(フィクスチャー)の3つによって構成されています。
侵蝕症とは、酸によって歯が溶ける症状のことをいいます。
酸触症Eroとも呼ばれています。

詳しくは酸触症のページで説明します。
再生医療とは、その人の細胞を培養して作った歯を、歯の失われた所に移植をして、新しい歯として使う新しい技術です。
再生治療とも呼ばれます。

現在、まだ実用化はされておらず実験段階だが、成功すれば今後の歯科業界を支えていくことになるかもしれない。
再石灰化とは、歯のエナメル質を再形成することを言います。

唾液によりプラーク内のpHを上げて、中性に近づけます。
それにより、エナメル質のリン酸カルシウムの溶け出しを抑えることができ、脱灰したエナメル質を再形成させます。

キシリトールのガムなどを咬み、唾液を分泌させたり、フッ素などを直接塗ることにより再石灰化を促せます。
叢生(そうせい)とは、歯が重なり合って生えてきてしまうことです。
そのため、歯が前に飛び出てしまうことがあり、審美的でないとされています。

また、歯磨きがしづらく、プラークコントロールが難しい為、むし歯になりやすくもあります。
抜歯歯列矯正によって治療できます。

クラウド、クラウディングとも呼ばれます。
乱杭歯八重歯もこれに含まれることがあります。
咀嚼(そしゃく)とは、食べ物を噛み、小さくして唾液と混ぜ、消化しやすい状態を作ることです。
単に、嚙む事をいう場合もあります。

嚙むことにより唾液が分泌され、再石灰化が促されたり、消化を良くしたりします。
また、顔の筋肉の発達にもなり、健康にも影響を与えるため、嚙むことはとても必要なことです。
審美歯科とは、歯の治療が目的ではなく、歯を美しくする目的の歯科処置をいいます。

歯科処置には、大きく分けて3種類存在していて
むし歯歯周病などになった歯を治す通常の歯科治療。
むし歯などにならないよう予防する予防歯科
そして、歯を美しく見せるための審美歯科があります。

主に、歯科矯正ホワイトニングインプラント、特殊素材による人工歯などが審美歯科に含まれます。
小矯正とは、部分矯正のことです。MTMとも呼ばれています。詳しくは部分矯正のページで説明します。
差し歯とは、被せ物のことをいうことが多いです。

というのも、差し歯の定義というものが無く、正式な用語ではない為です。

歯冠とは、歯ぐきから上に出ている、目に見える歯の部分のことをいいます。

逆に、歯ぐきから下に埋まっている部分のことを歯根といいます。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にある溝のことです。
歯周病が進行するとポケットが深くなっていきます。

歯周ポケットの深さはプローブとよばれる器具で測ります。

溝が浅いうちは歯肉溝と呼ばれます。
歯周炎とは、歯肉や歯を支えている組織が炎症を起こしている歯周病です。
歯肉炎が悪化したものです。

歯周ポケットが深く、プローブを挿入すると出血(BOP)をします。

歯周ポケット歯石歯垢がたまりやすくなり、歯槽骨も破壊されていきます。
出血や歯がぐらつくことがあり、抜歯になるケースもあります。
歯周病とは、主に歯ぐきに近い歯垢が原因で起こる疾患です。

歯周病の中でも、歯肉が炎症が起こして出血や腫れているのを歯肉炎といい、
歯を支えている歯周組織が炎症を起こしているのを歯周炎といいます。

世界で一番感染者の多い感染病であり、歯を失う最大の原因でもあります。
プラークコントロールを正しく行い、歯周病を予防しましょう。
歯垢とは、プラークと同じものです。詳しくはプラークのページで説明します。
歯垢染色剤とは、歯についた歯垢に色を付けることにより、どれくらいの歯垢が歯についているか調べるものです。

これを使うことにより、どの辺りに歯垢がたまりやすいのか、磨き残しはないか、などを知ることができます。

薬局やインターネットでも手軽に買えることができ、液体タイプとタブレットタイプ、ジェルタイプがあります。
歯根とは、歯ぐきに埋まっている歯の部分をいいます。

逆に歯ぐきから上に出ている歯の部分のことを歯冠といいます。
歯根嚢胞(しこんのうほう)とは、神経の死んでしまった歯根にできる嚢胞です。
根管治療の失敗などでなることがあります。

そのまま小さくなり無くなることもありますが、抜歯になるケースもあります。
歯槽膿漏とは、歯周病のひとつで歯肉炎がさらに悪化した状態をいいます。

歯肉炎が悪化すると歯肉から膿で出てきて、口臭の原因にもなります。
歯がグラグラになり、食べ物が食べづらくなり、最悪の場合そのまま歯が抜け落ちます。
歯を失う最大の原因ともいわれています。

歯槽膿漏になる前の、軽度の歯肉炎の状態で治療をするのが望ましいです。
歯槽骨鋭縁(しそうこつえいえん)とは、歯を支えている骨が尖っている状態をいいます。
抜歯をした後に発生する場合が多いです。

大きさ・形によっては、義歯が作れなかったり、接触痛や皮が治りにくくなることもあります。
その場合、鋭利な部分を削り丸める治療を行います。

歯槽骨吸収不全症、Sch-Aとも呼ばれます。
歯牙脱臼とは、事故などの衝撃により、歯が骨から外れた状態(脱臼)をいいます。

歯が抜け落ちずに動揺する状態を不完全脱臼、
歯が抜けてしまった状態を完全脱臼といいます。
完全脱臼した歯を脱落歯ともいいます。

不完全脱臼の場合、押し戻すことにより治ることもありますが、念のため医院に行くことをオススメします。

完全脱臼の場合も戻して治します。
しかし、歯根膜は乾燥すると死んでしまいます。歯根膜が死ぬと神経も死んでしまうため、30分以内に歯科医師に戻してもらうか、自分で戻す事が大事です。
歯科医院で治してもらう場合、乾燥を防ぐために歯を口の中に入れたまま持っていくのがいいでしょう。
歯石とは、歯の表面に付着した歯垢が石灰化した沈着物のことです。おもに、リン酸カルシウムで形成されています。
歯石があると歯垢がたまりやすくなり、むし歯歯周病歯肉炎の原因になったり、さらに歯石を作ることにもつながります。

石のように硬く、容易には除去できません。歯科衛生士にスケーリングなどをしてもらうことにより除去できます。
また、歯石を作らないように正しいプラークコントロールを心がけましょう。

歯肉縁より上にできる白黄色の歯石を歯肉縁上歯石、歯肉縁より下にできる黒色の歯石を歯肉縁下歯石といいます。
歯肉とは、歯の根(歯根)を囲んでいる所のことです。
歯ぐきGとも呼ばれます。
歯肉剥離掻爬術(しにく-はくり-そうは-じゅつ)とは、重度の歯周病に対する外科的治療です。
スケーリング・ルートプレーニングなどを行っても治らない歯周病の場合、こちらを用います。

フラップ手術とも呼ばれています。
歯周外科手術の一つです。
歯肉炎とは、歯周病のひとつで、歯肉が炎症を起こして出血や腫れている状態をいいます。
歯間や歯と歯肉の間にたまった歯垢歯石が原因でなることがあります。

歯肉炎がさらに悪化をすると、歯肉から膿が出る歯槽膿漏になってしまいます。
歯肉炎とわかったら放っておかず、早い段階で治療を行いましょう。

英語でgingivitisといい、その頭文字を取って単にGとも呼ばれています。
歯肉膿瘍(しにくのうよう)とは、歯肉が化膿した状態をいいます。
歯肉が細菌に感染してなることが多いです。
血や膿がでることもあり、痛みも伴います。

パルーリス、歯齦膿瘍とも呼ばれます。
歯間離開とは、歯と歯の間にすき間ができている状態をいいます。いわゆるすきっ歯です。
正中離開、空隙歯列ともよばれます。
矮小歯などが原因でおこる場合があります。

歯と歯の間が開いていると、そこに歯垢がたまりむし歯になりやすくなったり、歯並びが悪くなる恐れがあります。

治療法に歯列矯正ラミネートべニアクラウンなどが挙げられます。
歯髄とは、歯の神経のことをいいます。
歯に栄養を送ったり、炎症などを知らせる役目を持っています。

むし歯誘発痛などは、歯髄が刺激されることによって起こります。

むし歯の進行が歯髄にまで達してしまったら(C3)、根管治療を行い神経を抜髄する可能性があります。
水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)とは、親知らずが横になって歯肉の中に埋まっている状態をいいます。
通常の向きで埋まっている状態は埋伏歯といいます。

状態にもよりますが、治療は難しい場合があります。抜歯には技術が必要です。

HETともいいます。
総入れ歯とは、一本も歯が残っていない時に使われる入れ歯のことです。
全部床義歯、総義歯、FD(full denture)とも呼ばれます。

全ての歯がなくなった場合、保険適用できるものはプラスチック製の総入れ歯のみです。
保険適用外の総入れ歯には、インプラント義歯シリコーン義歯、磁性アタッチメント義歯などがあります
自発痛とは、何もしていないのに歯が痛むことをいいます。

自発痛がある場合、歯の神経が死んでいる可能性があるので抜歯することがあります。

この他にも、温度や物理的刺激で痛む誘発痛、歯を叩くと響くように痛む打診痛などがあります。
褥瘡性潰瘍(じょくそうせいかいよう)とは、歯や入れ歯などが口内に当たってできる潰瘍のことです。
褥創性潰瘍、Dulとも呼ばれます。

詳しくはDulのページで説明します。

象牙質とは、歯の組織の一つです。
エナメル質歯髄腔の間にあり、歯髄を取り囲んでいます。

70%がハイドロキシアパタイトで、20%が有機物、残りの10%が水分で構成されています。

硬度は、骨より高く、エナメル質より低いです。
象牙質知覚過敏症とは、歯の内部である象牙質が露出して、冷たいものなどの刺激で痛みを感じる疾患です。
一般的に、知覚過敏とよばれています。

不適切なブラッシング(摩耗症)や咬合力による(咬耗症)、酸触症によって引き起こるくさび状欠損が原因だと言われています。

軽度の場合は知覚過敏用の薬品を塗り、重度の場合は摩耗・欠損した部分に、レジンや結晶物を詰めるといった治療を施します。最近ではレーザーでの治療も可能です。
最悪の場合、抜髄をして痛みを感じないようにします。

英語では、Hypersensitive Dentin(Hys)、Dentin Sensitivityなどいくつかの呼び方が存在します。
超音波スケーラーとは、チップの高速振動により歯石を除去する歯科器具のことです。
振動は熱を持つため、水を当てながら治療をします。

歯肉縁下歯石(歯ぐきに近い歯石)の除去に多く使われます。

スケーラーの種類には、他にもエアスケーラーなどがあります。
酸触症とは、外からの直接的な酸により歯が溶ける症状のことをいいます。
(通常は、プラーク(むし歯菌)により出される酸で歯は溶けます。)
侵蝕症Eroとも呼ばれています。

知覚過敏の原因の一つともいわれています。

柑橘類や酢などの酸性の強い食べ物を頻繁に食べたり、酸を扱う工場で働いたりすると酸触症になりやすいと言われています。
食後にうがいなどをして、歯についている酸を落とすことにより予防が可能です。

また、酸触症になっている歯を酸触歯といいます。